2007年08月11日

ずっと、迷ってた。

 二つの駆動音。
 右に一つ、左に一つ。
 聞き慣れてきた動力炉の音。

 興味を持っていたから、晴に教えてもらい始めてた。
 なので、弦を弾くことの楽しさを覚え始めていた。
 弦楽器に触れるのは初めてだった。
 キュイと弦を擦る音にゾク、と感じた快感。

 あ、クセになってきた。

 Crow ver.で晴の私物をいじるだけだったから、自分のが欲しいなと思い始めてた。
 でも自由になる金銭は全部生活費。
 親に甘えて買ってもらうのも、なんか恰好悪い。
 バイト、始めようかな。

 そう思ってたところ。


 ――ガン

 思い切り振り下ろして、左手にじんわり伝わってきた振動。
 弦の擦れる音とは違うその衝動。

「……なんちゃってカー○・コバーン…」

 フリッカークラブになった悦楽はここにある。

 …気がする。
posted by 久我 at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 物語